「厚労省も新型コロナはただの風邪と言ってる」というデマの根拠(の1つ)は2020年2月頃に厚労省が出した下図の案内にある。
この案内には「新型コロナウイルス感染症とは」「ウイルス性の風邪の一種」と書かれている。
事実は次の通りだ。
医学用語の「風邪症候群」を便宜上「風邪」と言う。つまり画像の「風邪」は「風邪症候群」のことであり、これにはインフルエンザ、普通感冒(ふつうの風邪)、SARS、MERS、新型コロナも含まれる。
「風邪症候群」とは(特に初期症状として)風邪症状を伴う複数の病気の総称であり、昔から人々がよく罹っていた「ふつうの風邪(普通感冒)」とは明確に区別されるものである。
厚労省がこの案内を出した2020年2月といえば、まだ新型コロナに関してほとんど何も分かっていない時期であったため、厚労省が誤解を招く表現の案内を出したとしても不思議ではありません。それを悪意のあるデマ拡散者が揚げ足をとって利用しているだけのことです。
検索キーワード:風邪の1種 かぜの一種 かぜの1種