アンソニー・ファウチ博士(Dr. Anthony Fauci)とピーター・マークス(Peter Marks)が、
「CDC(アメリカ疾病予防管理センター)とFDA(アメリカ食品医薬品局)の職員の約半数(40%~60%)が新型コロナワクチンの接種を拒否してる」
と言ったぞ!
と主張する人がいますが、デマです。
このデマは、米国国立アレルギー感染症研究所の所長であるアンソニー・ファウチ博士と、FDAの生物製剤評価研究センターの所長であるピーター・マークスが、2021年5月11日の上院の公聴会で述べた発言が元になっています。
「国立アレルギー感染症研究所の職員の何パーセントが予防接種を受けたか」と聞かれたファウチは次のように答えました。
I think it’s probably a little bit more than half, probably around 60%.
おそらく半分強、おそらく60%程度だと思う
また、「FDAの職員の何パーセントが予防接種を受けたか」と聞かれたマークスは次のように答えました。
probably in the same range
(ファウチ氏の回答と)おそらく同じ程度
つまり、ファウチとマークスは「職員の60%程度が新型コロナワクチンを既に接種した」と述べただけなのですが、デマッターが事実を曲げて「残り40%~60%が接種を拒否している」というデマを広げたわけです。ファウチもマークスも、職員がワクチンを「拒否している」などとは一言も言ってません。
ファクトチェック:Fact check: Fauci didn’t say half of CDC, FDA employees refused COVID-19 vaccine