「菅首相が打った新型コロナワクチンはニセモノ」と主張する人がいますが、デマです。
「菅首相に接種したのは皮下注射だ!新型コロナワクチンじゃない!」はデマ
記事の最後のほうに菅首相のワクチン接種動画があります。
シリンジについて
次のような画像を出して「菅首相に使われた注射器は皮下シリンジだ!新型コロナワクチンで使う筋注のシリンジではない!」と主張する人がいますが、デマです。
上の最後の画像は、デマッターさんがネットで見つけてきた「皮下注射器」の画像のようです。
この皮下注射器が、動画の中で菅首相が打ってる注射器によく似てるので、「新型コロナワクチンで使う筋肉注射器と違うじゃないか!」という主張のようです。
そもそも、皮下注射と筋肉注射でシリンジの違いはないと思うんですが。針は同一のものを使用する場合と、使い分ける場合があるようです。
動画の中の注射器と、デマッターが見つけた画像の注射器をもう一度比べてみましょう(デマッターが出していた動画よりも解像度が高いものを見つけてきました)。
注射器の薬液を押す棒の部分(プランジャー)の色が明らかに違いますね。菅首相が接種したときの注射器のプランジャーは水色ですが、デマッター画像のほうは白色です。
はい終了~。
ちなみに、私、探してみたんですけど、こっちの注射器が菅首相に使われたものと似てませんか?
上の注射器のプランジャーを引いたときは下の画像のように、注射器の本体が半透明に見えるはずですね。
注射するときの注射器の角度
それに、菅首相がワクチンを打ってもらってるときの針の角度を見てください。
どう見ても皮下接種ではなく、筋肉内接種ですね。
「針が飛び出る注射器なんて無い!偽物の注射器だ!」はデマ
こちらは菅首相が新型コロナワクチンの接種を受けたときの動画です。
ANNnewsCH「そんなに痛くなく・・・」菅総理、訪米控え前倒し接種(2021年3月16日)
上記の動画を見ると、注射器から針がピョンと飛び出たように見える場面(下の画像で言うと④から⑤のとき)があります。これをネタにして「針が飛び出る注射器なんて無い!偽物の注射器だ!」と主張するデマッターがいますが、デマです。
これは動画の解像度が低く、光の加減で途中まで針が見えなかっただけです。
「政府インターネットテレビ ワクチン接種-令和3年3月16日」のほうの動画を見ると、最初から針が見えていることが分かります。
その他のデマ「注射器に製造番号が無い?」等
BuzzFeed からもファクトチェック記事が出ています。
- デマ:本物のワクチンの注射器には製造番号のシールが貼られている
- 真実:今回のワクチンでは、ロットナンバーなどが記載されたシールはワクチンのバイアル(瓶)に貼られており、個別に使用するシリンジ(注射器)には貼られていない
実際に首相に接種をされた氏家無限医師は本物のワクチンを接種したと証言しています。食塩水をうっている、注射器を接種寸前に入れ替えているといったこの手のデマは、以前より他にワクチンに対しても発信され続けている、よくある言説であることに注意すべきでしょう