先日デマッターから「防護服着ないといけないウイルスに紙や布でどうにか出来るんですか?(原文のまま)」と言われました。
紙というのが何のことか分かりませんが布というのは不織布マスクだと想定しましょう。
まじめに答えるのもバカバカしい気がしますが、返答を考えてみます。
防護服が必要なのは医療従事者
デマッターが言った「防護服」とは、新型コロナ患者に近距離で長時間ガッツリ向き合わないといけない医療従事者が着用している防護服のことですね。
目の前にいる人が感染者だと分かっていて、その人にあえて濃厚な接触をしなければならないわけですから、そういう医療従事者がそれなりの対策をするのは当然でしょう。
そしてもしも医療従事者が感染して病院内で二次感染を許すことになればどうなるでしょう?
病院という場所は、一般の人よりも抵抗力がない人がたくさんいる場所です。その人達の命を危険に晒すばかりでなく、病院閉鎖にまで追い込まれる危険があります。
また、更なる感染拡大の震源地にもなりかねません。
新型コロナ患者と向き合う医療従事者の感染装備が一般の人よりも重装備になるのは当然のことです。
よく感染のクラスターが発生した場所を消毒する業者も防護服を着ています。
この場合も、感染者がいた場所(感染性を保ったウイルスがまだ残留している可能性が高い場所)と分かっていて、わざわざそこに行くわけですから、そしてそれを仕事にしている人達ですから、重装備になるのは当然ですね。
現実を考えた対策をする必要がある
新型コロナ患者と向き合う医療従事者は、そうすることが仕事ですから、そこに力を入れるのは当然です。
しかし多くの一般の人の仕事は新型コロナ患者と向き合うことではありませんから、感染装備も違ってきます。医療従事者と同じ装備をする必要はありません。
一般の人が新型コロナ患者を扱う医療従事者と同じ装備をしていたら仕事になりませんし、毎日の生活の質に大きな悪影響を与えます。
現実を考えた上で、できるだけ大きなパフォーマンスが得られる対策をすることが求められます。
その答えが、現在の(不織布)マスク装着・手洗いの励行・ソーシャルディスタンス等というわけですね。